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49. 誰かの得意に光をあてれば、皆が強くなっていく

49. 誰かの得意に光をあてれば、皆が強くなっていく

Peoplebankが取り組むダイバーシティ

Peoplebankは、Recruit Global Staffingの傘下で、アジア太平洋地域で事業を展開するChandler Macleodグループの人材派遣会社です。Peoplebankは派遣人材のダイバーシティ(多様性)推進に注力しており、これまでもジェンダーや人種の多様性を高めることに貢献してきました。

昨今、特に力を入れているのが「ニューロ ダイバーシティ(脳・神経の多様性)」の推進です。自閉症スペクトラム(ASD)や失読症など、先天的な脳・神経機能や行動特性による自然な個人差を、個性のひとつとして職場に受け入れようとする取り組みです。より多様なニューロダイバーシティを有することが、より良い職場環境につながるという前提に立ち、その特異性を理解し活かしていくことが狙いです。

神経学的な特異性は、ビジネスにおいても極めて有益な資質であることが示されています。例えば、ASDは、細部へのこだわり、パターン認識能力、独創性などにおける優位性を持つという特徴があります。実際に、Peoplebankの豪州キャンベラ市地区の人材サービス部門で働くASDの従業員は、そうでない従業員よりも130%優れたパフォーマンスを発揮しています。

2012年の調査では、オーストラリアのASD人材は42%しか雇用されていませんでした。英国(15%)や米国(11%)の結果を上回ってはいたものの、まだまだ多くの課題を抱えていることは明らかでした。ユニークな脳の特性を持つ人材をより積極的に雇用するため、Peoplebankのキャンベラ市地区は、独自に新たな雇用モデルを作るための取り組みを立ち上げ、Specialisterne社と提携しました。ソーシャル・イノベーションのためにASD人材の雇用を推進している同社とともに、ASD人材の強みが発揮できる職場への斡旋プログラムを立ち上げたのです。プログラムリーダー兼地区マネージャのデービッド・スミスが、その仕組みを説明してくれました。

「就職希望者は、まず緻密に構成された4週間の適性検査を受け、それぞれの能力に合った職場へと斡旋されます。その後、メンタルヘルスの専門家による研修も用意されています。またこのプログラムでは、ASD人材が働く職場の管理職全員と一般従業員を対象にした研修も実施します。ASD人材をチームへ迎え入れ、サポートしながら働く方法を学ぶのです」

このプログラムを利用して、既に35名のASD人材がフルタイムの仕事に就きました。ソフトウェアテスト、データサイエンス、サイバーセキュリティ、システム監視など、主に技術関連職で活躍しています。これまで職を得られなかった人々も、プログラムを通じて社会に貢献できる仕事に出会えています。

個人でも、チームでも、企業でも、全ての人に活躍の場があるとPeoplebankは信じています。お互いの違いを認め合い、受け入れることができるようになれば、そこから真のイノベーションにもつながるはず。さまざまな企業が、多様性の力をてこにして、ビジネスを成功に導いています。幅広い考え方や着眼点を備えたチームは、画一的なチームよりも遥かに革新的な成果が生み出せるのです。

このストーリーのカテゴリー

“誰もあきらめなくていい世界を”

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