Loading

このサイトでは音声が流れます。
周囲の環境にご配慮の上、
音量を調節してお楽しみください。

This site will play audio.
Please be careful with the volume.

52. 登録番号の数だけ人生があるから

52. 登録番号の数だけ人生があるから

派遣という働き方を確立する「派遣社員の日」

正社員または契約社員としての雇用が主流のフランス。
賃金面、社会保障面でのネガティブな先入観から、派遣という働き方が選択肢の一つから外れてしまうという状況を覆すために人材派遣会社Start People Franceが取り組む施策とは?

フランス唯一の取り組み「派遣社員の日」

Start People Franceのモットーは一人ひとりの顔が見える派遣会社であること。人は番号で管理されるべきではない、「派遣社員=人」という価値観を体現するため、2018年に「フェット・デ・アンテリメール(派遣社員の日)」と命名した“オープンオフィス”イベントをスタートしました。

Start People Franceの国内200以上の支社で同時開催されるこのイベントは、派遣社員が各支社を見学ができるだけでなく、ケータリングが用意され、福引きやゲームなども実施されます。Start People France社に登録している派遣社員が、各支社のエージェントとコミュニケーションできる環境を目指した一日。電話やメール上だけでは築くことができない、信頼感や連体感を生むイベントなのです。「大切にしてもらっている。同僚とも仕事以外で集まれ、とても感謝している」と、参加者からも多くの声が集まります。

実はここまで大規模かつ画期的なオープンオフィスを実施しているのは、フランスのみならず、ヨーロッパ全域においてもこのStart People Franceのみ。イベント名は商標登録もされ、企業の認知度もぐっと高まりました。

派遣社員という働き方のイメージ向上を目指す

このイベントは、Start People Franceのマーケティング部に所属する一人の女性、セリーヌ・マウリセの発案から始まりました。

「派遣に対する世間のネガティブなイメージを払拭したい」「派遣を働き方のオプションの一つとして確立させたい」「派遣社員と派遣会社の良好な関係性を築きたい」と悩んでいた最中、地方の支社が企画したオープンオフィスの話を耳にしました。「このアイデアを生かし、全国的な取り組みにしたい!」と大規模な企画を発案、採用されたのです。それから8ヶ月もの準備期間を経て、実現に漕ぎ着きました。その努力が、第1回目のイベントを大成功に導くことに。

彼女は、この「派遣社員の日」に、派遣という働き方に興味を持つ人を招待できるシステムも組み込みました。興味はあるが、ネガティブな先入観のために最初の一歩を踏み出せない人たちを後押ししたかったのです。このイベントへの参加を通じて、派遣社員としていきいきと働く人の姿と声を聞くことで、ネガティブなイメージを抱いていた参加者の印象も変えていきました。このアプローチにより、多くの新規登録者を当日募ることもできたのです。

働き方の選択肢を社会に再提示する

この「派遣社員の日」の取り組みにより、登録社員は初年度が8%、2年目が11%と順調な伸び率を計上しています。また、2019年のフランスの派遣市場はかなりの落ち込みであったにも関わらず、Start People Franceに限っては業績が7%もの上昇率となりました。

「自由な時間が欲しい」「空いた時間で子どもの教育費を稼ぎたい」「初めての職場で自分の適性を試したい」など様々なニーズに対応できる派遣社員という雇用スタイル。先入観によってメリットが認識されていないフランス社会に対して、働き方のオプションを広げるべく、「派遣社員の日」を通じてメッセージを発信し続けています。

Start People Franceは派遣という働き方の選択肢を社会に提示することで、より多くの個人や企業のニーズが叶うよう働きかけています。それが、長年フランスで人材派遣業に向き合ってきた、人材派遣会社としてのミッションであると考えています。

このストーリーのカテゴリー

“少しずつ、前へ”

このストーリーに興味があるあなたにはこちらもおすすめ

BACK